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特性ある子供をお持ちの親御さんとの懇親会

先日、特性ある子供さんをお持ちの親御さんとの懇親会を開催いたしました。都合により参加できない方からも、詳細なメールを頂戴しました。皆様の関心の高さを感じております。
その後、「どんな話でしたか?」という問い合わせをいただきましたので、ここで概要のみとなりますが皆様と共有したと思います。

きっかけは、年間コースのお申し込み後、親御さんから発達障害(傾向)のご相談をいただいたことです。
私自身その方面の知識が全くなく、慌てて書籍を集め学び始めました。さらに保護者様とお話しさせていただく中で、簡単なことではないな、と理解しました。

  1. 発達障害には、ASD、ADHD、LDなどの分類に分けて考えることが多いようです。
  2. 対人関係に問題がある、夢中になると人の話が耳に入らない、読み書き計算ができないなど、ある特性が突出していれば発達障害と診断され、様々な支援を受けることもできるようです。
  3. しかし問題なのは、グレーゾーンにあり発達障害とは診断されないケースです。
  4. さらに、複数の特性を持ちその一つ一つは小さいが合併することで本人の中では大きな合併特性となり、居場所をなくすなど環境への適応に苦しむケースです。
  5. どちらも特定の特性が突出していないため診断はくだらないのですが、本人は確実に苦しんでいます。さらに表に特性が表れにくいため、本人が気付かず性格が悪いと自分を責めたり、親御さんも躾が悪いのではないかと悩んでいるようです。


懇親会ではこのような話をお母さんたちとしました。そして教室をどうするか、私自身どういう接し方をするのが望ましいのかを話し合いました。

  1. 当初は、特性を持つ子供向けのクラスを作ろうかと考えていました。子供が環境に合わせるのではなく、環境が子供たちに合わせるクラスです。
  2. しかし、特性によって心地よい環境は異なり、究極は個別指導になってしまいます。
  3. 私自身悩んでしまいお母さんたちに相談しました。
  4. お母さんたちの考えは違いました。
  5. 「先生や他の子に迷惑が掛からなければ、一緒に受けさせたい」
  6. 「先生との個別指導なら確かに居心地がよく楽しんでくれます。しかしずっと先生がいるわけでも親がついているわけでもない、いつかは社会に出て共生しなければならない」
  7. 「たとえ友達から嫌な言葉をかけられても、世の中そういうものなんだということも学んでほしい」

ということでした。
昨日今日本を読んだだけの私の考えることとは違い、もっと広い視野で子供たちを見ているんだなと学びになります。

まだ、最終的な結論は出ていませんが、全員同じクラスでやろうと思っております。さすがに障害と診断されるほど突出した子は、その道のプロにお任せするしかありませんが、傾向がある子ならなんとか共生できるのではないかと思っております。
多様性を持つ子供たちが共生する力をつけることができる教室を作っていければと思っております。